水曜日, 12月 30, 2009

IMAX 3D でみた、映画「アバター」

「アバター」をIMAX 3Dの吹き替え(これから見る方、この映画の特に3Dで字幕を見るのはかなりシンドイし、英語とナヴィ語の区別がつかなくなり、辛いと思うので、是非とも吹き替えでご鑑賞ください。)でみてきた。\2200(高い・・・)。早めに感想書いておかないと・・・ 
(話の結末まで書いてしまっています。ネタバレ要注意)



とりあえず予告。




まず、始まるまでのIMAXの諸説明がディズニーランドみたいな小さなワクワク感を起こしてくれた。(あれより義務的だけど。)

予告が始まり(アリス)、メガネをかけると、巨大スクリーンと自分との距離感がなくなって、昔あったゴーグル型の携帯スクリーンを付けているような感じをもった。3Dは最初はところどころぼやけてあまり慣れない。






本編スタート。はじめは主人公ジェイクのモノローグが続くが、3D映像をあちこちみるのに忙しく、あまり説明が頭にはいらない。どうやら負傷者の海兵隊委員である主人公が、お兄さんが死んだため、その代わりとして「アバター」という異星人と同化して活動する科学者チームに配属されたとか。結構足早な感じがした。「お兄さん?海兵隊?じゃあなんで科学室なんかいるのか?」主人公、はじめは海兵隊・軍隊としての誇りが高いよう。

アバターに同化してからは、「キングコング」のジャングル探検を連想させるようなアクションの連続。そして、異性人の女性に助けてもらい、その種族が生活しているところに連れて行かれる。

主人公は「眠ること」によって、アバターでの生活と、実生活とを意識を行き来させている。ってことは、本当の意味で寝ることはないのかな? アバターでの生活が楽しくなり、一人前として認められるために、最初は「どんくさいバカなやつ」と思われていた主人公も、語学や風習を学び、だんだん打ち解けていいて楽しくなっていく。

そこでの空飛ぶドラゴンみたいに乗って初めて飛行するシーンが、(お話がないのに)映像美だけで感動してしまった。ぐわって空に舞うあの感覚はいい!ついでに、水に沈むシーンも今までの映画じゃ絶対だせないような質量というか感触を、映像から感じることができた。これが3D(IMAX)の威力なのか・・・。




そもそも、最初に「アバター」を知ったのは、ビエラだかのテレビCMで初めて存在を知った。その後の一部を除くネットメディアの評判が良かったことと、地元に日本で4つしかないと言われるIMAXシアターができたことで、どんなもんかとその実力を確かめるために、友人ふたりを親から借りたマイカーに乗せて映画館へ向かった。


はじめは海兵隊員としての誇りをもっていたのに、アバターによってナヴィ族のほうへ肩入、並行して海兵隊の大佐はその周辺の人たちが悪役になっていき、綺麗に善と悪にわかれて戦うのが清かった。こういう部族侵略ものって、善悪などつけられるわけがなく、それぞれの思惑、信念のぶつかり合いがとても悲惨で、見終わって何処かしら不快感を持つことが多いし、それが深みにつながって良いんだけど、(富野アニメなんてそんな話が多い。押井守もそんな感じだと思っていたが・・・押井守監督、『アバター』の完成度に衝撃!「10年かけても追いつけない」と完敗宣言でみんなで乾杯!? - シネマトゥデイ )この映画はそういった複雑な問題をバッサリカットして、どんどん前にすすむので見ていてとても楽しい。娯楽映画とはこうあるべきだ!という最高の割り切り方なんじゃないかな。

主人公ジェイクの家族関係は、死んだお兄さん以外は不明。友人関係、恋人関係なども一切不明。だからこそ、最後に苦悩することなくナヴィ族とともに生きることを選び、人間生活を捨てる。また、映画を観る前に知った情報で、「アバター」は「ポカホンタス」のようとあったのだが、あの話にある泥臭さ、両者のエゴのぶつかりあいみたいなものはアバターにはない。見る前はロミオとジュリエット的展開を想像したけど、あっさり主人公が敵であったナヴィの側に加勢、しかもヒーローとして戦う様、それに対向する大佐の「漢」に、ややこしい問題、深みある話を忘れて、目の前の娯楽に熱くなる展開はいいんじゃないかと思う。

ジェイクが実はスパイだったみたいなところで、ナヴィの人たちと彼女に見捨てられるが、その後凱旋するときになぜか、いままで数人しか乗ることのできない「赤い竜」に乗ってきたのだが、それに乗れるようになった様子が一切ない。(理屈の上では後ろから乗れば問題ない・・のような、乗る直前の映像で画面が暗くなってしまう)。そんなんでええんかい!とツッコミの入れたくなる潔さ。だから見終わったあとにまず感じたのは、「アバター」は最良のディズニーアクション映画のようだったということ。

最初は映像美(室内の細かい全体的な質量感もいい)にとらわれている3Dメガネをつけた視聴者たちも、次第に少年漫画的(ご都合的)展開に夢中になることマチガイなしだと思う。今年見た映画ではスタートレックもこれと同等の展開だが、それ以上にアバターは引き込まれた。スカっとした!アフリカンなビートとコーラスの熱い音楽も良い。目がかっとあいたアップ→ロゴ(ダン!)というラストシーンも、次回作を匂わす嫌な匂いを感じることもなく、ただ、これからがスタートだ!みたいなインパクトを見せつけた様がたまらないな。

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