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2日分の自転車料金を払い、自宅に戻り、
The SmithのLouder Than Bombsと、David BowieのHeroesを聞きつつ、
発泡酒を飲みながら惣菜の焼きそばを夜食にこのブログ記事を酔いながら打ちました。
一部性的な表現もありますが敢えて伏せずそのまま掲載します・・
礼拝堂の扉を開けるときにはすれに礼拝が始まっていて、
ワーシップソングを歌っている最中だったので、自分ものろのろとパイプ椅子のほうに移動し、
毛糸の帽子や手袋やら上着を脱ぎながらそれなりに聞き覚えのあるその歌を歌いつつ席についた。
そのままメッセージの時間に。今日の夜の礼拝には5人程度が参加していた。多分全員男だった気がする。
今日のメッセージ箇所は、創世記のソドムの街を滅ぼすところの兎に角長い範囲で、
牧師先生は結局全部聖書箇所を読まず、そのまま説教が始まった。
いつにもまして勢いのある説教だったというか、内容が結構生々しく最初は面白いなと思って、
いつもは正直テキトウにメモをとる程度だったのに、
この日に限って言えば概略を兎に角手元のモレスキンに書きなぐっていった。
内容は・・
遠征からどうしようもないソドムというクソまみれの町に辿り着いてそれなりに成功して居住してる、
アブラハムの甥のロトとその家族が、
ある日(人の姿の)2人の男の御使いを家に招き入れようとした時に、
ソドムの町の男どもがそいつらを(同性で)犯したいから家から出せと迫って、
ビビったロトが処女の自分の娘二人をレイプしていいから客人は助けてくれと懇願して、
それでも男どもはそんなら元々よそ者のロトをいい機会だとばかりに
リンチをかけようと迫ってきてやばいと思った時に、
御使いが強い光の目眩ましをしてとりあえずその場からロトらを守った。
そのあと御使いはロトに、このどうしようもないソドムとその近郊を
神が全て焼きつくして滅ぼすからとにかく早く山まで逃げろと忠告するも、
ロトは絶対間に合わないと勝手に諦めて
せめてちかくの町まで逃げたなら自分たちの命を助けてくれと懇願。
アブラハムのとりなしの事もあり、ロトの弱気な要求をのむものも、
それでも逃げることを渋っているロトらを、早く逃げろと手を引いてその場から救出させる。
逃げる際は途中で休んだり振り向いたりしないで兎に角逃げ続けろと忠告されたにも関わらず、
ロトの奥さんは逃げる途中振り向いて足を止めてしまったために塩の塊となってしまった。
神はソドム一面を草も全て燃え尽くし生き残る人も誰一人いないまでに徹底して滅ぼしつくした。
・・という話。
その後、生き残ったロトと2人の娘は、男がいないから子孫がつくれないということで、
親父を酒で酔わす隙に親父とセックスをするという展開になるのだが・・
(帰りに駅まで車で牧師先生に送ってもらった時に尋ねたら、
レイプや同性愛に関してはオブラートにつつんだとはいっていた)
メッセージでは終始、ロトが反面教師してみ
るべきどうしようもない駄目な人間だと貶されるような話だったことが妙に引っかかった。
そもそも聖書にでてくる人間は、イエスの弟子しかり、
ヒーローのようなアブラハムやダビデでさえ、ダメ人間として描かれる事が多いんだから、
今回自分の娘を犠牲にしてでも、御使いを町から自宅まで招きいれて守ろうとしたロトは
そんなに責められるものなんだろうかと思ったんだけど、
牧師先生いわく父親としてあり得ない行動だという自分の娘を他人の男に犯させることに関しては、
やっぱどうかしてるんだろうかなぁ。
アブラハムが自分の一人息子の命を神に捧げることとは全く意味合いも違うらしい。
逃げることに躊躇することもそうだけど、
はっきりいえば自分たちはロトよりまともな行動がとれるのかと言われたら、
できないんじゃないかと思ったりするわけなんだけど違うんだろうか。
震災時に全てを投げ捨てて逃げ出せる人間なのか
(そういうのが神への信仰と結び付けられてメッセージは〆られた)。
そのまま電車にのった中でも、書ききれなかったメモをとり続ける辺り、
今日のメッセージは異質だったしそれだけ(モヤモヤはしたけど)興味も惹かれたのかと思う。
その作業が終わった後は、浜野保樹著の原恵一監督の本を読んでいた。
ちょうどクレヨンしんちゃん戦国大合戦までの話で、劇場版しんちゃんの絵コンテや、
原さんのアジア放浪記の事や、著名人の原監督への思いなんかが記述された本で、
原監督がフリーではなく会社という枠組みのなか、
現代のプログラムピクチャーともいうべきドラえもんやクレヨンしんちゃんの中で、
小手先の表現でなく、いかに優れた家族ドラマの表現者であるかというのを
改めて知り得た名著かなと思った。
その日の夜は一年前から知り合った福井の友人と、新宿で会うことになって、
相変わらず複雑な新宿駅で迷いつつ西口で落ちあい、
少しうろうろした後に思い出横丁の韓国系のおばちゃんの焼き鳥屋ののれんをくぐった。
寒かったけれども焼酎お湯割りともつ煮や焼き鳥をこういう場所で頬張るのも悪くないなぁと思った。
お互いの仕事の事や、両者はまってしまったKanonの事などを話のつまみに。
新宿はその店員しかり、道中の人々しかり、やっぱり国際都市なんだなとちょっと思えた。
友人の仕事の残り物もあると聞いたので、このまま別の店にいって終電に慌てるくらいなら、
翌日休みだし友人の止まっているホテルにいってそこでちょっと飲もうかなとぼんやりと考え、
そのビジネスホテルへと向かった。宿泊費も高額なんじゃないかとびびった割に、
思いの外リーズナブルであり心のうちでほっとした。コンビニで少し買い込んで、
小さなシングルルームで、自分のiPhoneの小さなスピーカーから
気になって買ったポストクラシカルのピアノやらBTやらKanonのサントラやら聞きつつ、
テレビで深夜アニメをとりあえず流しつつ、飲んだ。
以前買ったCDやCLANNADの小冊子なんかを手土産に渡して・・
酒に弱い自分はまたもや酒に飲まれてしまって気がついたら意識がふらついて眠ってしまっていて、
折角ホテルまでとったから夜更けまで色々話したかったのにそれもかなわず
自室に友人に付き添ってもらいつつ移動して布団に倒れこみそのまま就寝・・。
翌朝。普段は効果のうすいKanonの目覚まし音声でも何とか朝6:20に目覚め、
朝食のでる最初の時間に間に合うことができた。
一人でぼそぼそとパンとサラダとコーヒーを飲んでいたら、
職場の人と共にいた友人が声をかけてくれた。彼らはそのまま仕事である。
自分もこの年末年始は働き詰めで厳しかったのに、
ここ最近は有給消化もありあまりにも怠けてしまっている気概がある。
本当は転活したり勉強したりしたいのにできない自分の弱さに焦れったくなるんだけれど、
でも折角東京にいるんだし今日も遊ぶことにした。
その日は吉祥寺の映画館で1000円で映画が見られる上に、
上映してる作品も見たい作品が多かったから、吉祥寺にいくことにし、
ついでに立川に寄り昭和記念公園へいってKanonの聖地巡礼でもしようかと手帳にメモしたり、
ホテルだからと贅沢して湯船に湯をためて入ったり、
2度めの朝食を食べに行ったりと退出時間までできるだけホテルを堪能した。
新宿駅から吉祥寺駅まで移動。ちゃんと吉祥寺を歩くのも実は今日が始めてだったりしたので、
吉祥寺バウスシアターまで少し迷いつつ何とか到着。
あまり愛想がいいとはいえなかった店員さんから、ハンナ・アーレント1枚を買う。
2時間位時間があくはずだからと、吉祥寺駅まで戻って立川駅へ。
立川についた次点で、実はそんなに時間がないことに気が付き、
立川を延々と走り続け、大回りの末に昭和記念公園へ。
息を切らしつつ、どこが舞台になったんだろうと、とあるサイトを参考にiPhone片手にうろうろ。
純度標準 /Kanon聖地巡礼その① 東京都立川市 昭和記念公園 / Purity Standard
kanon聖地巡礼に行ってみた (3:40) #sm3137004
純度標準 /Kanon聖地巡礼その① 東京都立川市 昭和記念公園 / Purity Standard
kanon聖地巡礼に行ってみた (3:40) #sm3137004
ようやく、入場料を払って入園しないと何も見られない事に気がつく。大人一人400円。
チケットを買い、ろくに景色も堪能することもできず、耳にはKanonのサントラを聞きつつ、
並木道や噴水や、すでに建て替わっているような売店や、
時計台なんかを色々と場所をチェックし駆けまわって写真をとりまくる駄目なおたくになっていた。
実は京都アニメーションでの聖地であるにもかかわらず、
そのシーンが使われた話までまだDVDをみていないという。
ただゲームや東映版のアニメでも噴水のある公園や並木道は登場するので、
ちょっとは感慨深くはなれたような気がするけれど、
時間に追われているのでパッと写真にとったら、はい次!という工合で、
入場して30分程度ですぐその公園を後にする羽目になった。
結局、映画上映には間に合わなかった。少し気が重い中で先ほどの店員さんに、
次の回に変えてほしいと以来をした際に、今回限りでこのような対応はできない、
次は必ず時間に間に合うようにと怒られてしまった(すみませんと謝った・・)
また時間ができたのだが、吉祥寺にきたのに1000円カットの床屋にいって、
天丼屋チェーンで昼食をとり、ブックオフによるというどこでもできることをして時間をつぶす。
「ハンナ・アーレント」は、前から2列目の中央席で鑑賞。
ユダヤ系で生徒からも同業者からも慕われる女性哲学者のハンナは、
ニューヨーカー誌の掲載記事を書く事で、
ユダヤ人虐殺の首謀者といわれるアイヒマンの裁判を傍聴しにイスラエルへ。そこで目にした、
怪物でも悪魔でもない「考える事を放棄した」平凡な役人としてのアイヒマンのことや、
ユダヤ人隔離政策時におけるユダヤ人リーダーのナチへの協力のことを、記事にした結果、
周りの評価が反転し・・愛する旦那も倒れてしまい、
いろいろな意味で彼女が追い込まれてしまっている中でも自分の主張を曲げないその強さ・・
特にほかでも言われているとが思うけれど、
最後の学生への講義の中でハンナが主張する「アイヒマンの悪」のスピーチは
心打つと同時に、映画は終わらないで
そのスピーチもまたユダヤ人同胞としては受け入れられないという問題も浮き出しにしてきて、
映画自体も何が正しいのか答えを出さない。現代の考えや思想のうえでの、
「考える事を放棄したこと」の国家的犯罪性というのは十二分にわかるんだけど、
実際に経験し起こってしまった最低最悪のユダヤ人に対しての虐殺差別行為に対して、
肉体的な答えにできない、そうやっても擦り合うことができないという問題・・
映画が終わってもちろんパンフレットを購入した。700円。
その後、「ウォールフラワー」のチケットを購入。
その後、ココナッツディスク吉祥寺店へいった。
見つけるのに少し手間取ったけれど、店の外装や内装、調度良い量のレコードやCDの在庫、
なにより素晴らしいのが一つ一つ手書きのプライスメッセージカード。
価格もリーズナブルであり、視聴もし放題で、雰囲気もよく、
ころころと店内BGMのレコードをとりかえる女性店員といい、
こんなにいい店なのにお客さんもそこまで入っていなくてものも探しやすく、
結局自分はカプリコジャズと、タイガースと、渋谷系のレコード(とマイムマイムのEP)を買った。
こういう所で初めから目的のものを探すなんて野暮なことはしないで、
その場の出会いを大切にしたいし、そういう場所がなくならないでほしいなと思う。
その後、Kanonのように商店街でたい焼き屋さんがあったので二匹購入。
高いだけあって食べごたえあり美味しかった。特に栗のあんこのやつ。
「ウォールフラワー」は、ライ麦以来の青春小説うんぬんといわれてたり、
スミスなんかのロックが使われてると聞いていて、
元々近くの浦和でやるみたいだからそれまで待っていたけれど、
いい機会だったから今日みることが出来た。
日本と学生文化が違うはずなのに、
昨年のクロニクルもそうだけどアメリカの高校生に、ノスタルジアを感じることができる。
今回はより顕著に、壁際すみっこ(壁際の花)だった主人公が年上の友達と出会い、
音楽や本や仲間と出会って青春を楽しむ影で
(現代青春劇でレコードやカセットミックステープ文化が生きているのが素晴らしい)、
主人公自身の心の傷の問題もあり、青春の一瞬の、無限大に感じるとあるシーンは、
そんなに特別な演出があるわけでもないのに、気がついたらもうボロボロ泣き通しだった。
デヴィッド・ボウイのヒーローやばいんだよ・・映画終わってすぐ本屋に走って原作買いに行った。
2日分の自転車料金を払い、自宅に戻り、
The SmithのLouder Than Bombsと、David BowieのHeroesを聞きつつ、
発泡酒を飲みながら惣菜の焼きそばを夜食にばっとこのブログ記事を打った。