金曜日, 5月 31, 2013

ブラッドサースティ・ブッチャーズのヴォーカルが死んだ。ただただ、悔しかった。





気がついたら仕事が9連勤になっていて、昨日は25時半に帰って床に倒れこんで寝ていて、一昨日あたりはずっと6時出社で22時近くまで働いてて、出社早々怒られたりして、時々マネージャーに怒鳴られたりして(良い上司なんだけど)、わからなくなることが多くある。いったい自分は何をやってるんだろうって。

休みの日に、レコードじゃなくて近くのウォルマートになってる西友にいってスーツのズボンを買った。成人式の時のズボンが太ってしまって入らなくなってしまった。気がついたら自分も、大人になってしまったんだなと思った。 

今日もブースの撤去作業を一日かけてやっていた。物置代わりにしてるブースのものを出していたら、猫が飛び出してきた。荷物を運んで運んでまたそのブースに戻ったら、マネージャーが子猫をみつけたといった。4匹すみっこに怯えながらも、僕が近づいたら鋭い顔をして威嚇した。でもこの子たちはこんなスタジアムでなんか生きていけないんだから、明日になれば、運営に支障がでるから、しょうがなく職員が保健所に連絡して、恐らく捕獲されたあと殺されるんだろう。重たい荷物を台車に積んで、何度もエレベーターと通路を往復しながらそんなことを思って、少し前に読んだリバースエッジで子猫がふざけ半分で、悪気無い少年二人によって袋に詰め込まれて投げられて殺された場面がさらっと出てきてたところに何とも言えない気分になってたのに、目の前の子猫に触ることもできなくて、ただただ仕事をこなす自分がいた。大人になってしまったんだなと思った。



   



ブラッドサースティ・ブッチャーズのヴォーカルが死んだって、久し振りに9時前に帰ってきて、LAWSONで大量のレコード受け取って、自宅に帰ってきてクロネコからもスパイク・ジョーンズのでっかいDVD受け取ってワクワクしながら開封して、日本代表戦かと後半が始まりそうなところをテレビをつけて知って、パソコンつけて、Twitterみたら、吉村秀樹が死去って言葉がとびこんできた。社長から仕事の連絡がケータイのメールに入ってたけど、帰ってきたらまったりとアニメでも見ようと思っていたんだけど、ただただ、悔しかった。




 元々、kocoronoしか聴いていなかった。このアルバムは何度も聴いて、聞くたびに胸をぐって掴まされた。死ぬほど好きな作品。 高校の頃に組んでいたパンクバンドで渋谷屋根裏で一度だけライブをやった友達が、ブッチャーズが好きで、ギターウルフらとの対バンのライブに誘ってくれた。ライブは大概一人で見に行くもんだから、友達とライブを言ったのは多分あの時だけだと思う。全員がTシャツで、自分の倍の歳に近いと思うんだけど、それでもギターを掻き鳴らしながら疾走していた。他のアルバムを聴いていなかったから知らない曲ばかりだったんだけど、ずしんときた。 その後新作が出るたびによくなってるんだよって、僕がくだらない事で東北の大震災の月に卒業するはずだったのに大学を一年浪人するはめになって内定もきえて、それでレコード屋で半ばフリーターやってた夏辺りに車で「無題 NO ALBUM」を聞かせてくれた。

   

kocoronoの完全盤がでるって知って、新宿のパンク店で予約をとって、就活の最中に買いに行った気がする。特典のTシャツがkocoeonoじゃなくて無題にしかつかないって受け取りの時にいわれて、予約の時はそういう話じゃなかったんだけどっていったら、店員はTシャツをくれた。タコのデザインでゆらゆら帝国みたいな少しチープな灰色のTシャツ。その数年後にそのレコード店の別の店に自分は勤めてた。


 


 2ちゃんねるを見ていた時にブッチャーズのスレもみていて、その時にニコニコ動画でジャック・ニコルソンのPVが一位になったって少し話題になったときがあった。今日久しぶりにそのPVを見返して泣きそうになった。自分はたぶん、スーツをきてメガネをかけて禿げたおやじにだんだんと近づいていっているんだろうけど、銃で威嚇してステージに登ってギターかき鳴らす、PVのじじいみたいな焦燥感を内側で殺し続けてるのかもしれない。

   

結局レコード屋では正社員になれそうにもないことを悟って、焦って就職活動して、今の職場について、へとへとになりながらもうすぐ一年になる。そんな中でつくった小金で半年前だかにブッチャーズのBOXが出るとしって、kocoronoしか持ってなかったから予約して買った。持っていた最初のプラケースのkocoronoは、ロックを知るきっかけを教えてくれたもうすぐ三十路になる教会の知り合いのベーシストにあげた。 

ハードコアはもちろん、パンクにもそこまで心撃たれたりしないで、大学の入り始めの頃なんかは周りのロック至上主義さ加減にげんなりしていた。大学の頃に組んでいたバンド仲間が好きだった日本人のロックバンドのCDは情けないことに持っていなかった(クラシックロック好きという共通項はあったけど)。やっと、レコードを買ったりしてるけれども。 そんな中で一枚しか持ってないけど、自分はブッチャーズが特別だった。 


ブラッドサースティ・ブッチャーズのギタリストが死んだ。BOXに入ってたPV集のDVDを見ながら、綾鷹で割った焼酎をレトルトカレー食いながら部屋の電気落としてきいてて、今はヘッドフォンで爆音でkocorono聴いてこの文章を打ってる。今ヘッドフォンから流れてるのは、Twitterをきっかけに知り得た友達にあげた春のプレイリストの中で冒頭にいれていたから最近良く聞いていた ”4月/april 「大人になんか解ってたまるものか!」” あげたプレイリストの2曲めはThe Arcade Fireの、5月になったらアルバムをつくらなくっちゃという焦燥的なロックンロールソング。 



数ヶ月前に偶然休みがとれて、偶然知り得た壊れかけのテープレコーダーズの単独ライブにいったとき、SEでkocoronoが使われていた。壊れかけのテープレコーダーズはメンバー全員に、たまたま会場で残っていたポスターにサインを頂いて、今は額にいれて時計のしたあたりにかざってる。最近働き詰めだから、kocoronoを聴き終わったら寝なくちゃと思いつつ、全然眠くならない。

   


吉村さんが死ぬまで持ってた焦燥感が、どれほどの人の糧になったんだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Twitter

自己紹介

ブログ アーカイブ

ページビューの合計

ラベル

こんな音楽つくってます