水曜日, 5月 06, 2015

2015年福井滞在記 I - 三国 グラスリップ


新しいSEの仕事になり、一般的な土日祝日がお休みをとれるようになった反面、自由な時期での連休取得が難しく(昨年は一時的な無職期での初滞在)。GWを利用して、友人のいる福井へ行くことに。



5月3日(日)


途中の岐阜あたりのパーキングで撮影
直前まで荷造りをし、リック二つとバッグ一つをもって、JRで東京駅まで。そこから長距離バスに朝の9時頃乗車。福井へむかった。

GWという事もあり道路は大渋滞。結果的に2時間の遅延ができ、到着が夜の22時になってしまった。

仕事が忙しく、出迎えが難しいと連絡があった友人だったが、渋滞での遅延が幸いして、福井駅で久しぶりの再開。





その夜は、ミルトン・ナシメントやシコ・ブアルキ、カエターノ・ヴェローゾなどの、昨年から今年にかけて二人共大好きになってしまったブラジル音楽を聴きながら、惣菜をつまみつつ、乾杯をした。














5月4日(月・祝)


この日は生憎の大雨だった。車中からの景色。
この日は、一日かけて、福井県三国を舞台にしたアニメ作品「グラスリップ」の、背景舞台となった名所を巡って、聖地巡礼をしようと事前に計画。

もう一人の友人と落ちあい、彼の仕事も兼用しているという、大型の車に乗り込んで出発。








三國湊座さんのグラスリップディスプレイの背面


まず最初は、カフェショプ「三國湊座」へ行き、コーヒーを注文。今でもグラスリップのグッズなども販売されていた。

カウンターには、富山出身の「羊毛とおはな」の、一昨年に書かれたサインが入ったポスターもあって、少し胸がきゅんとしてしまった。(先月、ヴォーカルの千葉はなさんが亡くなられたばかり)





ジェラート・カルナさんの外観




続いて、アニメにも登場した「ジェラート・カルナ」さん。友人が頼んだジェラードを一口頂いた。

口に膨らむような、豊かな味のジェラードだった。お客さんの交流ノートもあったので、ひとこと書いてみたりした。

その後、「旧森田銀行本店」を見学。案内の老婦人がとても上品で、古き良き建物が保存されて素晴らしいと思った。


みくに龍翔館を、帰り際に車中から慌てて外観を撮影。





そして、劇中では「麒麟館」として登場した、「みくに龍翔館」へ。中の施設は、三国の地理、生物、歴史、ゆかりの作家など、この地域の全てを詰め込んだ資料館のようになっていた。偶然、NHK福井のクルーもいて、鑑賞風景を撮影されたりもした。

作中での非常に重要な場面での舞台のため、4階の展望階ではとてもわくわくした。エッシャーの絵はポスターだった。








龍翔館からの、三国の風景


WATARIGLASS Studio
三国を後にし、ガラス工房「WATARIGLASS Studio」へ。この日はGWだったからなのか、工房のまわりで様々なテントが貼られ、色々なクリエイターの方々の縁日が行われていた。

また、工房内では、ボサノヴァ・ジャズの演奏会も行われていた。(ブラジル音楽が好きな身としては、驚きだった)


工房内にて吹きガラス体験(右にて棒を吹いているのが筆者)

初めての吹きガラス体験。手順を誤ると火傷や品の破損などに繋がりそうだったので、観光客というよりかは、仕事のように真剣に説明を受けて挑戦する気持ちだった。

また、待機中は友人の体験中の姿をiPhoneで撮影をしていた。

自分は透明な紫の色をいれた、花瓶をつくった。ずっと大切にしたい。



カフェ コトノハ



続いて、だいぶ移動して、劇中うでは良く落ち合う場所として描かれたカフェの舞台ともいえる、「カフェ コトノハ」さんへ。

マスターがとても気さくな方で、色々と話しかけて下さった。ファンの交流ノートも有志の方が置かれていて、そこには思い思いの感想が詰まっていた。僕達もひとつずつ感想を書いた。ノートをきっかけにTwitterで知り得た方も出来た。

三国港駅






日も暮れて来た中で、「三国港駅」へ。まるで三陸第三セクター鉄道のように、一両だけの電車が走る無人駅。

えちぜん鉄道の歴史などの展示もされていた。日が暮れる前に「めがね橋」も渡った。

その後、福井名物の蕎麦をおろしで頂き、NHKFMから流れるロックンロールのレコードを聴きながら福井市へ戻る。








大型車を運転してくれた、もうひとりの友人と別れ、2人になった後は近隣のスーパーの惣菜を買い込み、手作りポップコーンと、埼玉から持ってきたビールを飲みながら、所有してきた「グラスリップ」最終巻の鑑賞会を行った。とても重層的で、良質な作品だったと改めて思った。最終話に収められた、監督のオーディオコメンタリーもまた、とても聴き応えのあるものだった(恐らく放映時における世間の感想を知った上での話だった)。



続く。

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