土曜日, 2月 27, 2010

「マルコヴィッチの穴」は二次元を肯定するのか?




(DVD感想記)
「マルコヴィッチの穴」というタイトルだけは知っていたが、今まで未てこなかった作品。「かいじゅうたちのいるところ」をみて、スパイク・ジョーンズ監督に直接興味をもってたため、今回レンタル(こういう形状の記事も久しぶり)。近くのレンタルショップにいってもいつもなくて、三週くらいまってようやく借りることができた。


ネタバレ要注意

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おすすめ平均 star
starスパイク・ジョーンズ&チャーリー・カウフマンの才気が溢れてる
star個性的で面白い映画


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starネタはいいのに・・・
star「天井が低いオフィス」が忘れられない
starマルコヴィッチがたくさん。


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見る前に予想していたのは、スリラーのように世界中のあらゆる人物が「ジョン・マルコヴィッチ」になってしまう・・・という奇々怪界な作品かと思っていた。ある部分ではあっていたのかもしれない。

主人公が「パペット彩吊師」だということ、そして妻がペットショップの店員であり、「マルコヴィッチ後」に性転換者として、夫が浮気をするマリオンに惚れる。そしてそのマリオンが一番の不可解なキャラクター。途中に悪魔だ!と罵られる場面があるが、その通り、悪魔そのもののよう(過去・自己がない)彼女はマルコヴィッチと、中の人と同時に愛される事を望む。そしてそれがおかしな方向へ・・・・・。夫は妻を銃で脅し、檻へ閉じ込めるがその理由が・・・。檻とともにいる心的外傷を負うチンパンジーもまた・・ね(下手したら彼女はチンパンジーへと恋をしてしまうのかも・・・・と思わせる場面もあった)

オープン・ユア・アイズ(バニラ・スカイ)に近い作品だったかな。ちょっぴり揶揄や風刺、ギャグがあり(ショーン・ペンご本人登場・・)そのシュールさの後味の良さがオープン~との違いなのかもしれない。

人形使い師が、ただのお人形遊びだというのかそうでないのか、というのは、現代あまりにもリアルに考え無くちゃいけない問題だろう。どこかの玩具会社がつくった人形を、まるで我が子の用に過剰にお世話をし、共に生活をする女性を報道する番組をみたことがあるが、それは「変な奴」と一概にいえない。当たり前の愛情がどこまでも分裂して行くサマを見事に描いた、それが「マルコヴィッチの穴」。

「あなたなんかフィギュアで遊んでいればいいでしょ」と罵られた夫が走った行動は人間遊び・・・・?

男は女を、女は男を愛する必要性が薄れ、その対象物がどんどん変化し、二次元のキャラクターを、または同姓、親、子、年齢の離れた異性(同姓)、動物、果てはモノまでをも、人生を賭けて愛してしまう人は増え続けるのだろうし、それを咎めることが、果たして自分にはあるのか、自信があるか、それだけの根拠や柱があるか。僕はこの間の卒業論文で赤裸々に発表する女性のむき出しの感情を直視できなかった。そういう弱い人間はただ、相手を嘲笑うしか手立てはないのか。

とにかくこの映画は、ヘタな哲学、いうならば中二病的世界に逃げずに結末をしっかりと着けたのが良かった。女の子がプールで泳ぐエンドスクロールの「いつまで息が切れずに潜っていられるか」そこの答はなんぞ?と嫌な気分にさせないのだ。昔話のような哀れな主人公の末路としての結末。

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