2度目のクリアです。いま、MOTHER3iを聴きながらの感想となります。
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2008年は僕にとって、MOTHERの年となってしまった。完全に後追いではあるけれど、ゲームでここまで衝撃を受けるとは思いもよらなかった。
しばらくMOTHRから遠ざかり、夏にMOTHER1の動画サイトの某女性実況者の動画を見直して、昨年秋から、一年ぶりに実際にMOTHER2をやり直した。
途中、プレイしていたDSを紛失してしまったこともあった。親切な方のおかげで、電源も落ちることなく翌日見つけることができたのは本当に感謝。
以前できなかったことを徹底的にやりこんだつもり。問題の「おうじゃのつるぎ」もとることができた。ポーラは家に返しちゃったけど、最後にあちこちまわることもできた。
MOTHER2の小説も復刊し、どせいさんぬいぐるみも中・小とゲームセンターに登場に、世間一般でも一部MOTHERは盛り上がっていたのかもしれない。
年を超えた2010年、二度目のMOTHER3を始めた。
以後、ネタバレ有り。
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これまでのシリーズとの異質な子どもらしい気持ち悪さを感じる、この3作目。初めてプレイした一年前はこの村社会に閉口したものだが、3の世界に自分が慣れて行くと同時に、次第に「異質さ」が全体を湿らしていき、大筋が出てきて仲間が揃う中盤には、すでに僕は3の「Welcome」に答えてしまったと思う。前作とは違う「異質さ」それもすべて意図的につくられていたものだということに、最終章で驚愕したものだ。
タツマイリが荒廃し、音楽も次第に弾みが出たと思ったらもの哀しいトーンへと季節の変化のように変って行く様は、初めてプレイしたときに一番辛い表現だった。
ガキっぽいような例のブタマスクのテーマソングが心地よくなるのは何故だろう。そして、ブヒブヒと鳴くただの「ショッカー」的なブタマスクたちが、プレイして行くにしたがって一人ひとり違う人間だということを感じざるをえない。結末、飛行船が引責にぶつかって落下するシーン、以前だったらざまあみろと言えた。
2度目のプレイということもあって、攻略本を参考に、何度も何度もなんども、村や山、工場などを行き来した。思いもよらないところで、いろいろなセリフを聞くことができる。 シールドはがしのような終盤まで手放せないアイテムも手に入る。そして2のように、通常の入手ではできない武具を敵が落とすまで何度か戦ったり・・・こういうやりこみはいいね。
MOTHER3がMOTHERシリーズと最も大きく違う点は、「ギーグの不在」だろう。異界から来て、強大に膨張後に歌、そして祈りによって消滅したギーグ後の世界は平和になるはずだった・・・・のに、本作ではそれを嫌らしい形で全くの無知な形として「平和」を表現する。MOTHER3は、2から長い時を過ぎた後の、平和は消滅し、地球もまた破壊され、まったく違う世界を「ものがたり」にそって作りなおそうという人たちの物語。
今作のギーグはポーキーなのだろうか。
小説版MOTHER2は、ポーキーやネスの人格をうまく膨らましたと思う。(小説の嫌な点は、対象年齢が小学生であるのかもしれないけど、とてもオーバーなキャラクター付けや表現、ポーラの喋り方、そして「夢オチ的な結末」だけが残念)
今作のポーキーは象徴に成り得なかった。前作以上に悲惨かつ酷い結末で、最初にプレイしたときには、とても彼を憐れんだものだけど、2度目のプレイのなかでは、そこまで入り込めなかった。
昨年、3を終えた後に『悪童日記』三部作を読んだ。また、1986.10の糸井重里の小説『家族解散』も読んだ。前者は3の主人公の名前、リュカとクラウスのもと、後者は1と関係があるように感じる物語で、ノベライズのマザー1,2よりも遥かに重厚。3とはまるで違う絶望的な世界で生きる、屈折した悪魔のような生き方を背ざるを得なかった『悪童日記』のリュカとクラウスは、3の強烈な反対鏡としてあるようにも思えた。(大学3年時のゼミ選考課題として『悪童日記』3部作をテーマにした。)
最初にみた結末の「END...?」はショックでしかなかった。二度目に観たこれは、少し笑ってしまった。そして、本当の結末の、鉄に木が混じる気持ち悪いロゴから変化されたロゴマークのシーンは、いつまでも見続けたい余韻を与えてくれる。
さいごに・・・作中で一番心に残ったのは、「神様はけして、背負いきれない荷を、人に背負わせはしない」のようなセリフを誰かが(おそらくリュカに)いうシーン。
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