月曜日, 5月 23, 2011

映画 キッズ・オールライト THE KIDS ARE ALL RIGHT





添加物のない、映画らしい映画だった。



(以下ややネタバレ有) 2011.05.20 今回もまた最終上映を観に行った。



終盤の台詞で「結婚なんて、ゴールのないマラソンみたいなもんなのよ」ってあったけれど、この映画も、色々な人間関係の結末がどうなったのか、そのゴールはつくっていない。すっきりしないのかもしれない。

けれども、少し晴れやかな気持ちになれた。人生というか、生活のとある一角をそのまま抜き出したようで、誰もが経験する色々な物語って、きっとそういうものなんだと思う。いつまでも生活は続き進んでいくものなんだと。

横の大学にはいりたてみたいな女の子二人は、予告編のあいだもおしゃべりを続けてクスクス笑って、本編が始まってもポリポリと音をたてながらお菓子を食べていた。

そんな彼女達は、終始、下ネタの言葉やシーンになるとクスクスと笑った。セックスも、そんな楽しいもの。そう、スイスイと映画は進んでいった。

食事のシーンで、ジョニミッチェルのブルーの曲を歌い出すシーンも、ちょっと唐突な出来事で、始めは横の彼女達もクスクスいっていたけれど、歌のしまいになると押し黙ってしまった。ちょっと上手い歌声になって自分や相手にちくりとする歌詞だったのだ。

どこかの映画評でも、この映画は同性愛者の家族を描いたのに、へんにドロドロしてなくていい、なんてことが書いてあった。日本でこのテーマを扱うならば、どこかに必ず「当たり前」とはズレたところを蔑むような他人の感情からの同情的的描写があったと思う。

この映画での同性愛者の家族は、親が同性愛者だという点以外は、とても当たり前のこととして位置づけてある。母親は娘や息子を、真面目にノーマルな人生をもってほしいと願う。そんな、どんな子供も感じる親からの自立心の荒れた感情、親のもつ不安な気持ちに、いい意味でも悪い意味でも風を吹かすのが、ちょっとした楽しい出来心以外は、まったくいい人で自由で、ノーマルな男によって、色んな仲違いが広がってしまうんだから、ちょっと不思議な感覚だったりする。

僕はインディーロック的な軽やかさを求めてこの映画をみたし、劇中も、またエンドロールのMGMTも悪くなかったけど、そこが軸になってない。エンドロールも、ジョニミッチェルの方がよかったかも、と思ったり。インディーロック的といえば、最初のタイトルコールの字が、大文字でばっと殴り書いたような感じだったなぁ。バックの曲と相まってとても自分好みだった。

親離れと子供の自立は、いつの間にかやってくる小さなピリオドでしかない。僕自身経験したばかりだったから、ちょっと最後には感情移入したかもしれない。あんなにケラケラしてた横の女の子らも、少しシクシクしてるみたいだった。色々ほころびた二人の母親のところに残る息子は、何も対したことをいわないけど、「二人とも別れないでよ。もう年なんだから」っていって、そうして二人が手を握りあうラスト。そうして車は進み、いつの間にかエンドロールが流れ出した。

帰ったら、実家から持ち出した親父のかび臭いレコードのなかから、ジョニミッチェルを探して聴いてみようと思いつつ、映画館をあとにした。

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