夏休みに弟の悠貴(8才)と二人でお台場に遊びに行った未来(13才)、そこで大震災に見舞われる。地震の混乱の中、4才の娘をもつ真理と一緒に、東京の自宅まで歩いてゆく話。
緊急時の人間の傲慢さや卑劣さもしっかり描かれているように、災害のリアリティを追求したアニメ作品だ。しかし、人の嫌な部分だけでなく、赤の他人である真理さんが、主人公の二人を支えていくやさしさや、両親とうまくいかない姉を気遣う弟の健気さ、これまでどうでもいいと思っていた家族への愛情を表にだせるようになった姉なども描かれている。普通のアクション作品と比べたら淡々と進む地味な話ではあるが、素直な人間ドラマとして毎週楽しみにみていったのだが・・・
昨日の「第八話|まっしろな朝」で驚愕の展開が・・・
<以下、結末にいたるまでのネタバレとなるような記述があるので、未見の方はご注意ください>
第四話「燃える、橋」(第三話は間違いでした。2chでのご指摘ありがとうございます)で、弟の悠貴が姉をかばって、東京タワーの倒壊による破片が頭に強打。その後、健康そうに振舞うのだが、第七話のなかで、何度も気持ち悪くなり、ふらつく。そもそもこの第七話が、大好きな救助ロボットにはしゃぎまわる明るい話だったのに、第八話でいきなりのトンデモな展開にどうしたって(前話からのギャップもあり)戸惑った。
A:悠貴が病院に運ばれる。そして未来は悠貴の死体を見て倒れる・・・という夢が。
つづいて、
B:悠貴の手術を真理さんと二人で待ちつづけたのち、でてきた先生の宣告(聞こえない)を聞いて倒れる・・・
最後に、
C:元気な悠貴が外国人のような子供たちとサッカーをしているのを発見し、とてもやさしく弟に接しながら、真理さんと三人で建物(病院か役所かは不明)を後にする・・・
という三段階の展開で、夢だか幻想だか、どこが現実なのかつかみづらくて、最初に見たときは、「ああ悠貴君が無事でよかった・・」と胸をなでおろしたのだが、その後の2chでの議論により、実は、悠貴君はB:の展開の延長で、すでに亡くなっていて、未来は悠貴の幻想を見ているだけに過ぎない、悠貴が死んだことで真理さんは絶望している・・・というようにも受け取れるとわかり、昨夜は少しショックをうけた。
これは、Aにて死んだ悠貴の横にあった紙
これは、死亡診断書(死体検案書)
これは、2chスレ住民が画像を元に記述をした死亡診断書
(クリック→大きなサイズに)
これは、Cにて窓口の女性へ書類を渡す真理
手元をアップ
死亡証に、下の小さな紙が重なっているように見えるが、小さな紙のほうは、画像とは少しちがうかも。
追伸:真理さんが書類を出しているのは、病院ではなく役所なのかどうか?については諸説あり、
402 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2009/08/29(土) 18:52:36 ID:TzMMqCHYO
死亡届を書くのは検死した医者だから、あの受付は病院だと思うよ。マリさんが受け取ってた書式?の拡大した画像見たけど、身内が死んだ時、あれもらいに検死したお医者さんのいる病院までいったから間違いないと思う。あれを役所に提出しないと火葬ができない。
・・・という意見も。ただ、場所については病院だが、下の画像の字幕では「区役所員」となっている。
「まっしろな朝」を向かえた、Cのはじめのシーンのアップ画像。本来三つあっていいはずの布団が二つしかない。
Cにて、災害用伝言ダイヤルで真理さんがなぜか未来ちゃんの家に連絡を入れる。「私、日下部と申しますが・・・」
そしてCの終わりのほうで、歩きながら真理が未来に
真理
「未来ちゃん、ご両親には私が伝言ダイヤルでメッセージ残しておいたから。」
未来
「ああそっか、そういうのあったんだ。パパたち、ちゃんと気づくかな。」
真理
「ごめんね、三茶によったらすぐ未来ちゃん家にいこう。悠貴君のことはあとでちゃんと・・・」
という。あとでちゃんと、何をいうのだろう・・・。
その会話のあと、弟の面倒はちゃんとみると、笑顔で真理に話して駆け出す未来のうしろで、真理が長い間だまってうつむく。
公園へついた三人の下で、カモが湖を泳ぐ。それをみて悠貴は無事でよかったと話し、未来は両親が無事だと悠貴にやさしく諭す。それに大きくうなずいた後、
悠貴
「僕たちもさ、鳥みたいに飛べたら、うちまであっという間なのにね」
未来
「そうだね。でもあとちょっとで家だよ。だから頑張って歩こう。お姉ちゃんが絶対家まで連れてってあげる」
そして未来は、橋の柵にかけている左手をぎゅっと握り締める。
そしてラストシーン、公園の橋にて、未来が真理の子供が無事だからと、真理をなぐさめのるを、少し驚いた顔で聞いた後、うつむき涙をかみ締めながら
真理
「ありがとう。未来ちゃん。・・・・ごめんね。・・・・本当にごめん。」
という。未来は後ろを振り返り、悠貴を見つめる。
真理にいきましょうと諭したのち、
未来
「どうかしました?」
真理
「ううん、なんでもない。カバン持とうか?重いでしょ?」
未来
「大丈夫ですよ、悠貴だってもってたんだし。それに、私おねえちゃんですから」
そういっていく未来を、うつろな目で見る真理。やがて歩き出すが、上からのカメラは真理と未来だけを追っていて、その先には悠貴がどこにも見当たらない。そのままフェードアウト。
一番おかしいのは、真理は回復したはずの悠貴に対して、決して声もかけず、しかも一緒に写ることは決してなく、悠貴と一緒に写るのは、必ず未来ちゃんだけだ。
来週以降の副タイトルが、
【楽天市場】東京マグニチュード8.0 第1巻【Blu-rayDisc Video】:楽天ブックス
コジマソフトDVD - 東京マグニチュード8.0 第1巻 - 特撮/アニメ/キッズ - TVアニメ
に載っている。
第8話 まっしろな朝/第9話 今日、さよなら/第10話 おねえちゃん、あのね/第11話悠貴へ…/
そして第9話のあらすじが、webザテレビジョンにある。
真理の自宅がある三軒茶屋にたどり着いた未来たち。しかし火災による損害は真理の想像をはるかに超えていた。自分の娘と母親を必死になって捜す真理だが、さまざまな憶測や風評に惑わされるばかりで、2人の居場所はおろか生死すらわからない。だが未来と悠貴の機転が功を奏し、真理は家族との再会を果たす。
これを読むと、次週以降も悠貴は生きていると思われるけど、今週元気にサッカーして、「点滴しかしなかった」と悠貴はいっていたのにもかかわらず、公式サイトのあらすじでは、
突如、意識を失い倒れる悠貴。トリアージされ病院へと運ばれるが、症状は芳しくない。すぐに手術をすることとなり、気が気でないまま、未来と真理はひたすら待つことに。だが、目覚めた未来の目の前には、元気な姿の悠貴が現れる。再び自宅をめざし、旅を始める三人だが…。
とある。(追記:以前は「点滴ではなく手術をしたと明確に書いてある。」と書いたのだが、コメントにて
「すぐに手術をすることとなり」としか書いていないだろうとご指摘いただきました。すみません。)
本当に悠貴は回復しているというには、今回の話の展開だと少し無理があるのかもしれない・・・。
最後に、2chのスレをひとつ引用して終わりにします。
406 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 19:50:05
>>389
普通は死んでなきゃおかしいよな、こういう描写しちゃったら。
でも諸々の事情を考慮したら、殺せないんだよ。アニメで子供を殺すのは御法度だったり、提供がフジだったり、テーマが「生きる力の回復」だったりするから。
殺せるわけがないのに、明らかに死んでますっていう描写しといて、後で「実は生きてました」っていう超展開にするのがミエミエだから叩いてる
(BL) (DVD)
追伸(8/29)
2chで何度か張りなおしていただいたり、それに対してコメまでいただき、ありがとうございます。できる限り修正しました。
彼らの歩いたルートについて、
404 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2009/08/29(土) 18:53:27 ID:ltfkb7CO0
1日目
お台場にて震災にあう。その夜はフジテレビ大階段で過ごす。
2日目
船で日の出桟橋へ、レインボーブリッジ落ちる。芝公園到着。午後、東京タワー崩壊。悠貴、頭部に負傷。夕刻、未来の学校まで辿り着き、そこで一泊。
3日目
真理の勤務先へ立ち寄る。ロボット好きの少年と出会う。悠貴昏倒。病院へ救急搬送される。
4日目
三軒茶屋へ向け出発、有栖川宮記念公園を通過。
そして、これらをなんとGoogleMapにまとめた人まで。参考になります。
「東京マグニチュード8.0 被災マップ」
「手術をした」とは書いてないな
返信削除コメントどうもです。
返信削除>すぐに手術をすることとなり、気が気でないまま、未来と真理はひたすら待つことに。
確かに、「手術をした」とは書いてないね。修正しときます。
第8話で、遺体を運んできた車があったけど、ゆうきは終始それをチラ見していましたよね。シックスセンス的に
返信削除考えると、自分の遺体が運ばれるのを気にする、霊ということになるのかなあ、8話では死んでいる前提の表現が
多発していますよね。
今更ですが、タイトルからネタバレを削除してもらいたいです…。
返信削除未見状態でアニメのタイトルだけで検索したところ、こちらの盛大なネタバレのブログタイトルを見てしまいました。
大変申し訳ありません。放送当時も亡くなっているいないで論争があり、それを検証するような内容の2ちゃんねるの書き込みをまとめたものですが、確かに配慮が足りなかったです。早急に対応致します。コメントありがとうございました。
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